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IMFとWorld BankとODA借款とWTO貿易自由化交渉と、そしてジャマイカ
2006-07-11 Tue 00:43
映画、ジャマイカ楽園の真実~Life & Dept~を見ました。

昨年友人に薦められたまま放置していたのですが、先日TUTAYA行った時に偶然見つけて衝動借りをしてしまいました。

この映画がどんな映画か一言で言うと、
『先進国の援助やそれと連動したMNCの展開で、いかに発展途上国をダメージを受けたか』って映画です。

あ、ちなみにドキュメンタリー映画です。

ほぼ同様の文章をmixiのレビューでも書いたのですが、
こちらには映画のテーマに対する個人的な見解も加筆されています。


ジャマイカって言うと、レゲエだとかバカンスだとか華々しいイメージが一般的には多いでしょうが、ODA等で生じた多重債務に苦しむ国家の1つです。(毎年の国家予算の52%が債務返済に充てらているとされているらしいです)

作中では延々とIMFの構造調整プログラムの失敗を挙げ連ねています。
ジャマイカでは構造調整プログラムのコンディショナリティとして課せられた国内市場の自由化とファンジビリティの著しい限定により、国内産業の崩壊、財源不足による行政サービスの廃止、大規模な失業、治安の悪化が次々と連鎖的に発生しました。
そして構造調整プログラムによって生じたわずかなメリットでさえも先進国の多国籍企業によって収奪され、かき消されました、としています。

この作品はジャマイカの人々の貧困と海外からの観光客の豊かさを対比させながら展開されていくのですが、いささか途上国側にバイアスが掛けられていたように感じました。
(ジャマイカの状況について詳しくは知らないのである種無責任のようですが、ちなみにマクロのデータとして、2005年度のジャマイカの国民一人当たりのGNIは2900米ドル、途上国の中では他の社会指標もそれほど悪いものではないということは指摘しておきます。)

構造調整プログラムや思慮を欠いた援助政策、貿易の自由化によって、多くの途上国が多大な被害を受けたことは間違いのない事実ですが、一方的にブレトン・ウッズ機関やWTO、先進国を断罪し、普遍的な悪として位置づけるのはいかがなものかと思います。

構造調整プログラムが台頭した背景や貿易の自由化のメリット、東南アジアの成功について全く言及しないのは、不公平というか、現状の国際経済システムそのものに誤解を与えかねないのでいただけない、と個人的にはそう思いました。

それでもドキュメンタリーとしての出来はかなりのものですし、途上国の債務削減、貧困削減やWTOで行われている貿易自由化交渉に対して問題意識を感じさせるには良い映画だと思います。オススメです☆

最後に上記の問題に対する個人的な意見を述べさせてもらうと、(各国の中身を勉強していないので空論ですがね)

①債務削減に関して
昨年グレンイーグルズサミットで、ADBの債権全廃に関して合意が得られましたが、これでもまだまだ不十分でしょう。今後は縦のレベル(他種の債権ex.ODAの借款、ブレトン・ウッズ機関の融資、民間債権etc)でも横のレベル(債務削減の対象となる地域)でも債務削減を進めていくことが重要になってくると思います。
現状の拡大HIPCイニシアチブをさらに改変するというよりは、新たな債務削減タームを検討する方が今後は価値があるのではないかと漠然と感じています。

②貧困削減に関して
何よりもまず、昨年の世界サミットで採択された成果文書の中身を実行するべきでしょう。MDGsに則した国家開発計画(簡単に言うならPRSPの強化版)を途上国はまず策定するべきですし、ドナー国は「約束通り」にソフトとハードの両方の面で援助を加速させるべきでしょう。
MDGsの達成ができるか否かという議論がぽつらぽつら出始めていますが、MDGsに固執するか否かという議論をするにはまだ早いと思います。MDGs達成のための具体的行動が乏しい現状でそうするのは、単なる逃げに過ぎないんじゃないかなぁ。

③貿易自由化に関して
コレに関しては知識不足のため差し控えたいと思います(ヲイ)とりあえずは2005年度版の人間開発報告書の第二章に述べられていたような感じで感じていますがね。まだまだ勉強不足です。
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