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JICA世銀共催セミナー「ネットワークの可能性:グローバル社会における科学技術と高等教育支援」の感想
2008-02-03 Sun 01:11
昨日(2月1日)、JICAと世銀のセミナーに参加してきました。
ネットワークの可能性:グローバル社会における科学技術と高等教育支援

 途上国の発展のために科学技術をどう利用していこうか、またそれに際して高等教育にどのような支援をしていけば良いのか?という問題意識を基にしてプレゼンとパネルディスカッションが行われました。

 前々から途上国の高等教育というテーマ興味はあったものの、ほぼ予備知識ゼロで臨んだところ散々な結果に・・・まぁテーマが非常にマニアックだったから当然といえば当然の結果ですが(苦笑)少しくらい予習してから行けばよかったなぁ。

 以下今回理解できたことを簡単にまとめてみます。


 と、その前に今回のテーマの背景について少々補足。

 90年にジョムティエン会議で万人のための教育宣言が採択されて以来、途上国の初等教育への援助はこれまで一貫して増加してきた。人間開発、人間の安全保障、持続可能な開発といった概念のメインストリーム化もあり、途上国の初等教育をめぐる状況はかなり改善したと言っても良いだろう。
 (とは言っても2015年までに全ての国でMDGsを達成するのはかなり困難な状況となっているが)

 さて、では途上国の高等教育をめぐる状況はどうなっているかと言うと、はっきり言って問題が山積している。まず初等中等教育が拡充されたことで高等教育へのニーズは爆発的に増加したが、これに大学の受け入れ能力の拡大が追いついていない。また教育の質の面でも、近年のグローバル化、情報化の進展によりそれに対応できる人材が求められているが、そのような需要に十分に(あるいはほとんど)こたえられていないのが現状である。またITの導入や研究設備(特に自然科学分野において)の更新も多額の費用がかかるため滞っている。
 2000年代に至るまで、初等教育向けの援助が増額された反動を受けて、高等教育向けの援助は減額ないし横ばいの傾向にあった。しかしながら、ユネスコや世銀が相次いで途上国の高等教育の重要性を強調したレポートを発表したこともあり、最近では高等教育向け援助の重要性が再評価されつつある。
 
 
 ・・・とまぁ、こういう文脈の中で今回のセミナーは、開催されたワケです。今回のセミナーでは、科学技術をどう発展に生かすか(例えばどうやってイノベーションを起こすか、とか)ということよりは、どう途上国の高等教育を支援するのかということに、議論の比重が置かれていたような気がします。で、気を取り直して以下学んだこと。


①途上国における高等教育の発展には大学間の国際的なネットワークが重要である
 まぁこれは途上国に限った話でもなさそうですが・・・。なんでネットワークが重要になってくるかと言うと、ネットワークを通じて教員や学生の交換留学や共同研究を行うことで、途上国の大学の人的資源が改善されるからです。初等中等教育とは異なり、高等教育はその発展が人的資源の善悪に左右される側面が大きいです。つまりどれだけ立派な教育・研究設備を整えていても、それを扱う人間に能力がなければ無用の長物になるってことです。
 それで、どうやって能力のある人間を手に入れるかというと、やはり他所から引っ張ってくるか、他所で鍛えてもらうしかするしかないんですよね。他の開発分野と違って、闇雲にお金をつぎ込めばなんとかなるって問題じゃないんです。

②大学間のネットワークで重要なのは、適切なシステム、十分な予算、そして長期的な視野、である
 まずシステムについて。ここでポイントになるのはネットワークを構築する上で、全ての大学がメリットを享受できるようにし、お互いにwin-winの関係を構築すること。途上国側としては一方的な頭脳流出に終わるリスクがあり、先進国側としては一方的な協力を強いられるリスクがある。こうした様々なリスクを勘案した上で、バランスの取れた関係を構築していくことが重要なようです。
 次に予算について。やはり人を派遣したり共同研究をしたりするにはコストがかかります。先進国の大学ならともかく、途上国の大学にとってはこのコストが大きな負担となります。ここが一番援助機関による協力の役割が大きいです。ただフリーライドをする大学が現れないように慎重な判断が必要になってくるでしょうね。
 最期に長期的視野について。こうしたネットワークが機能し、成果を挙げるまでにはかなりの時間がかかります。それを最初から考慮しておくことと、最初からネットワークのヴィジョンや目的を明らかにしておくことが重要だそうです。

③今後の課題について
 まず国際的な大学間ネットワークが増加していく中でネットワーク間の協力をどのように進めていくのかということが一つ。それから現在の人の往来は学士レベルに集中しているので、これをどうやって修士博士課程にも拡大していくのかということが一つ。これぐらいしか理解できなかったorz


以上。全体的に専門的かつ具体的な話ばっかりでクソ難しかった。しかもプレゼンも資料もけっこー英語だった(通訳はいたがかなり下手糞だった)のでマジ疲れた。


最期に個人的な感想。
今のところは自然科学分野におけるネットワークが多いようだけれども、社会科学分野におけるネットワーク構築もどんどん進めていったら良いんじゃないかなぁ。平和構築とかNPMとかいったアプローチがどんどん主流になってくる中で、途上国側の人材を成長させること、それから先進国側のフィールドワークや地域研究を充実させることの意味はとても大きいと思う。

それからどうでも良いが、知り合いの先生いわく今週は教育開発ウィークらしい(笑)
6日のJEFⅤに合わせて(?)内外の研究者・実務者が集まるから集中的にイベントがあるようです。
うん、ほんとにどーでもいいな。

JEFⅤのレポも書きますよ~♪

ではでは今日はこのへんで。
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